Serende vol.38

  • 2019-3-20


バンコクの最新スポット「マハナコンタワー」

今回はタイの首都バンコクへ現代建築の見学に行ってきました。 まず、最初にご紹介するのが「マハナコンタワー」。シンプルなガラスタワーの中層階がブロックを抜き取ったような形状。とても印象的で、目が離せなくなる建物です。 設計はドイツの建築家「オーレ・シェーレン」。彼はシンガポールにあるブロックを交互に積み重ねたようなマンション「インターレース」の建築家です。以前セレンデで取材に行きましたが、こちらも目が離せなくなりました。 さて、「マハナコンタワー」は、2016年8月にタイ国内最高層ビルとして完成。77階建て高さ314メートルになります。 当初は展望台ができていない中での開業だったそうですが、2018年11月にようやく最上階に展望デッキ「マハナコンスカイウォーク」がオープン。 展望デッキまでは、わずか約50秒で到達します。 タイ随一の高さを誇り、展望デッキから眺める360度の大パノラマは、タイ・バンコクの新たな観光スポットとして期待されています。 下がガラスになっているスカイウォークは、ぜひ体感して欲しいアトラクションです。頭では大丈夫だとわかっていても、身体がガラスの上を歩くことを拒否して歩けません。 バーも併設しているので、お酒を楽しむこともできます。現代建築を見学して、アトラクションもお酒も楽しめるセレンデ一押しのスポットです。


話題の現代建築物
新しい建物が次々に建ち、日々街の姿が更新されていくバンコク。 そのバンコクの現代建築を調べると前述のオーレ・シェーレンを始め、イギリスのアマンダ・レヴェット、クライン・ダイサム・アーキテクツ、nendoの佐藤オオキなど有名建築家が多数登場します。 それでは、魅力的なバンコクの建築物を見ていきましょう。
「セントラルエンパシー」設計したのはイギリスのアマンダ・レヴェット。風水を取り入れたという独特のフォルムを持つ外観が特徴。その外壁に貼られたのは、30万枚のアルミタイル。タイの伝統模様をタイルで再現したそうですが、光を反射して煌めき、より一層外観を独特なものにしています。 6階には、代官山T-SITEをデザインしたクライン·ダイサム·アーキテクツが設計した「Open House」が入って話題に。
「サイアムディスカバリー」サイアム地区にある大改装した大型商業施設。 佐藤オオキが主催する「nendo」がリニューアルを手がけたことで話題になっています。もともと、閉鎖的だった既存の建物をガラス張りのオープンなファサードに変更。 吹き抜けの空間に、ボックスを積み上げるデザインで視線を上に誘導しつつ、自然なお客様の回遊を促したデザインになっています。
「コモンズ」2016年2月にオープンした地域密着型コミュニティモールです。設計したのは、タイの設計事務所Department of ARCHITECTURE。外に開かれた階段をのぼると、建物の吹き抜けを中心に設計されたオープンスペースへ。左側に続く階段を緩やかに登り続けることで最上階に向かいます。オープンな空間の所々で、地元の人たちが思い思いにくつろいでいました。
「アイコンサイアム」2018年11月にオープンしたバンコクの最新スポットです。ショッピングモールが2棟と高級タワーコンドミニアム2棟、博物館などがある巨大複合施設になります。ショッピングモールには、日本の高島屋がタイ初出店で話題に。バンコクの中心地からは少し外れるエリアですが、2020年には最寄りのBTSとつながるモノレールが開通し、隣の敷地には高層の展望塔が建設予定。バンコクの人の流れが変わる建物になりそうです。


リノベーション建築をはじめ地元建築家のユニークな建築
続いては、地元の建築家のユニークな建築をご紹介します。
「ナイパー・アート・コンプレックス」プラカノンエリアで2016年に竣工した賃貸オフィスビルです。オーナー家族が30年ほど前に植えた木をそのまま活かしたユニークな設計で話題を呼んでいます。設計はStu/D/O Architects。ナイパーは「森の中」という意味。 古い木々を活かした配棟計画で、外部の渡り廊下を貫通して木々が伸び、建物内にも中庭が設けられる徹底ぶり。まさに「森の中」という名前に納得の建築物。どこの場所でも緑を感じることができました。
「イェロ・ハウス」建築家や写真家などのクリエイティブ5人組が共同で立ち上げた創作スペース。 川に面する築50年の元印刷工場をリノベーションして、2017年8月に完成しました。床面積480㎡、天井高7mの空間に、ギャラリー、カフェ、ショップ、複数のオフィスなどが同居しています。アーティストを招いてのイベント等も開催するそうです。設計はサラヤウェート・プラサートウィタヤーガーン。モダニズム建築の巨匠リチャード・マイヤーの元で学んだそうです。床や壁の黄色いカラーリングを残し、それが建物の名前の由来になったとか。
「ジャムファクトリー」アートギャラリーを筆頭に、カフェ、本屋、レストランなどのショップやデザイン事務所が入る複合施設。古い工場や倉庫跡をリノベーションしてつくられました。設計はオーナーでもある建築家デュアングリット・ブンナグ。 屋外スペースで音楽やファッションのイベントを行ったり、様々な企画でカルチャーの情報発信をしているようです。
「ウェハウス30」「ジャムファクトリー」とチャオプラヤー川を挟んで反対岸。2017年にオープンした複合施設になります。設計は「ジャムファクトリー」と同じくデュアングリット・ブンナグさん。築70年、4,000㎡の巨大な倉庫をリノベーション。コワーキングスペース、家具の工場、ショップ、レストラン、イベントスペースなどが入居しています。倉庫の外観から一歩中に入ると大開口のガラスが設けられており、上部からの光も取り込むことでモダンな内部空間に引き込まれます。

バンコクあれこれ
バンコクの建築見学ツアー。タクシーが安かったのですが、意外と言葉が通じなかったり、渋滞で動かなかったりで、BTS(スカイトレインと呼ばれる高架鉄道)とチャオプラヤー・エクスプレス(チャオプラヤー川をはしる水上バス)を使って回りました。 非常に便利だったのですが、BTSの切符売り場には行列ができるので、お値段は割高ですが、一日券を購入したほうがストレスなく回れます。また、時間帯によってはかなり混雑しますので、注意が必要です。 さて、バンコクに行ったら行っておきたい観光スポットをご紹介します。 まずは、バンコク三大寺院と言われる「ワットプラケオ」「ワットポー」「ワットアルン」。日本にはない色彩感覚とデザインに刺激を受けました。時間があれば、ツアーなどに参加して歴史や由来を聞いてみるのも良いかもしれません。 次に外せないのが、ルーフトップバー。世界に様々なルーフトップバーがありますが、タイは建築基準が緩く、地震が少ないため日本の常識では考えられないスリリングなルーフトップバーを味わうことができます。 新顔が次々に登場しているらしいので、行くたびに新しいルーフトップバーを開拓するのも楽しいかもしれません。 最後におすすめするのが、「アジアンティークリバーサイド」。倉庫群を改装したマーケットで、約1500店もの小さな店や約40店のレストランが揃っています。アジアンティーク・スカイという観覧車があるのですが、タイでは観覧車が珍しいらしく、大人気だとか。回転のスピードが明らかに早いので、一度乗ってみるのも楽しいかもしれません。 BTSのサパーン・タクーシン駅そばの船着き場から無料の水上シャトルバスが出ています。チャオプラヤー川の夜景を楽しみながらアクセスできるのでお薦めです。 今回のバンコク旅行では、行列のできるカオマンガイのお店やリバーサイドで話題のレストラン、デパートのフードコートなどを食べ歩きました。どこも美味しかったのですが、ワット・ポー近くで、偶然入った小さな食堂のガパオライスがかなり美味しく、一番印象に残りました。 グルメの街バンコクの実力を感じる出来事でした。

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