Serende vol.37

  • 2018-9-5

ロウアー・マンハッタン散策
ビジネス、ファッション、アート、カルチャーなど、あらゆる分野において世界をリードし続けている都市・ニューヨーク。その中核となるのがマンハッタンだ。 マンハッタンは、大きくダウンタウン、ミッドタウン、アップタウンに分けられる。 今回はダウンタウン、ミッドタウンを中心に散策をしてみた。 まずは、ブルックリンのダンボエリアへ。ここは、ブルックリン・ブリッジ越しにマンハッタンの高層ビル群を一望できるのでおすすめの場所だ。今回の表紙もここから撮影したものである。 撮影後は、ダウンタウン方面、金融街やウォール街があるニューヨーク経済の中心地「ロウアー・マンハッタン」へ。 向かたのは「ワン・ワールド・トレード・センター」。2001年9月、米国同時多発テロで崩壊したワールド・トレード・センター跡地に建つ。104階建てで、全米一高いビルになる。その足元には「9/11メモリアル」や2016年にオープンした「オキュラス」などがある。 「オキュラス」はスペインの建築家「サンティアゴ・カラトラバ」によるもの。交通のハブとしての機能を持ち、中はショッピングモール、ウエストフィールドが入っており、買い物を楽しむことができる。


ますます人気のハイライン周辺
次にロウアー・マンハッタンからソーホーエリアに移動。ソーホーは1流ブランドやセレクトショップが軒を連ねる場所だが、19世紀にイギリスから伝わったカーストアイアン建築が多数見られるエリアとしても有名。カーストアイアン建築は、外側にハシゴが付けられ、大きな窓と柱が特徴。溶かした鉄の塊を鋳型に流し込み、建物の骨格や装飾を構成するのだが、当時はこの建築様式が安価に早くできる手法だったらしい。 さて、次は今話題のエリア「ハイライン」へ。元は1980年に廃線となった高架鉄道。廃線後放置されていたが、倒壊を訴える声もあり公園化が決定。2009年にガンズウォート通りから西20丁目までオープン、2014年に西34丁目まで延長した。 ガンズウォート通りからハイラインにのぼる。入り口にあるのがホイットニー美術館の新館。 こちらはイタリアの建築家レンゾ・ピアノの設計。鉄道王ヴァンダービルト家出身で彫刻家のホイットニー夫人が設立、2015年にアッパーイーストサイドから移転でこの場所に。 上に上がると見えてくるのがハイラインをまたぐように建築されているスタンダードホテルだ。ここの屋上のBARはルーフトップで人気らしい。 ハイラインを歩いていくとアートや芝生広場があったり、水が流れているエリア、煉瓦でできた階段式のベンチがあったりする。みんなお気に入りの場所があるのか、思い思いの場所で、寛いだ時間を過ごすニューヨーカーが多くいた。 セレンデ前号で紹介したザッハハディットのコンドミニアムもこのハイライン沿いにあるのだが、それ以外にも高額そうなコンドミニアムが散見された。ハイラインの完成に伴い不動産価格も上昇、住むのにも人気のエリアになってるそうだ。 ハイラインを一往復したあとは、ハイライン沿いにある「チェルシー・マーケット」へ。1997年4月にオープンした巨大室内マーケットで、元はナビスコのオレオクッキー工場だった建物をリノベしたらしい。所々に工場の面影が残っている。ベーカリーからワインショップ、雑貨屋、本屋もある。ニューヨークを代表するお店が多く、どのお店もおすすめらしい。 もはや市場というよりショッピングモールに近いかも。


マンハッタンの中心エリア
ミッドタウンエリアは、世界の名だたるブランドショップが軒を連ねる5番街、エンパイアステートビルやロックフェラーセンター、タイムズスクエアーにブロードウェイの劇場街など観光名所が目白押しのエリア。セントラルパークとも隣接しているので、ここを訪れない観光客はいないだろう。 まず、ロックフェラーセンターの展望台「トップ・オブ・ザ・ロック」に登る。エンパイアとどちらに登るか、日中と夜どちらに登るか悩むところだが、セントラルパークの撮影もあったため、朝「トップ・オブ・ザ・ロック」へ。 地下のチケット売り場から中2階フロアーに向かい、そこから展望台入り口の67階に行くのだが、エレベーターの運搬効率が悪いのか、想像以上に時間がかかった。 景色はさすがの一言。最上階の70階は、遮るものがない眺望を楽しむことができる。 その後、周辺のグランドセントラルステーション、セントパトリック大聖堂、話題のトランプタワーなどを見学してニューヨーカーに愛されるセントラル・パークへ。 セントラルパーク内から摩天楼の撮影をしようとするが、目星をつけていたシープ・メドウというエリアが閉鎖されており、入ることができなかった。 公園はとにかく広い。それもそのはず、南北は4km、東西は0.8kmあり、面積は大濠公園の約9倍である。 公園内には、巨大な岩や大木が多数あり、本当に山の中にいるかのような自然を感じることができた。 1/3以下しか公園を散策できなかったが満足である。

グルメと話題のスポット
ニューヨーク観光の最終日は、ヤンキース田中とエンゼルス大谷の対決の可能性があった日。そういう意味で話題のヤンキースタジアムへ。日本でチケットを予約。地下鉄で一本、テンションの高いヤンキースの帽子をかぶったファンばかりの中、球場に向かう。この日、田中の登板はなかったが、大谷は打者として登場。その実力はヤンキースファンからも認められているようで、大谷が出てくると球場の雰囲気が変わるのが面白かった。 野球ファンではないのだが、充分に球場の空気感で楽しむことができた。 さて、次の話題のスポットは、セントラルパークの東エリアにできたボッテガベネッタの新メゾン。 19世紀に建てられた元は個人邸だったタウンハウス3棟をリノベーションしたもの。 外観や吹き抜け、5階までつながる階段などリノベーションとしても見どころが多い。 注目は5階にあるホームコレクションのギャラリーだ。ボッテガの提案するファニチャー・コレクションを堪能することができる。 フェンディ、アルマーニ、ディーゼル、ポール・スミスなどファッションブランドで家具・インテリアを提案するブランドが年々増えている。 今年のミラノサローネの「エルメス」と「ルイ・ヴィトン」のインテリア提案は高く評価されて話題になった。 今後、一つの流れとしてファッションブランドの提案する家具・インテリアが家具専門のブランドより影響力を増しそうである。 ボッテガのコレクションを見るとそんな流れを実感させてくれた。 さて、最後は食だ。 美味しいもののためなら遠くに出かけ、行列に並ぶのも辞さず、情報収集に熱心でSNSでの発信も大得意。そういう人を「フーディー」というらしい。ここ数年のニューヨークでは、このフーディが増えて、「食」のシーンが変化しているらしい。 残念ながら僅かな滞在時間で、その変化を感じることができなかった。 が、特にセレクトしたわけでもないふらりと入ったダイニングバーのブランチ、チェルシーマーケット内のハンバーガーや宿泊ホテル前の韓国風ダイニングバーなど偶然入った店が全て美味しかったのが印象的。下に紹介している4店舗の中でも一番のおすすめは、ふらっと入ったダンボキッチン。雑誌で紹介されている有名店より、新しいお店のほうがパワーが有るのかもしれない。

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