Serende vol.22

  • 2015-10-26

 

22_1

22_t
ミラノの旅はドゥオーモから
ヨーロッパでは街の中心に教会が置かれ、協会を中心に都市が広がっていくという形式が多く見られる。ここミラノでも大聖堂「ドゥオーモ」を中心に都市が形成さている。ドゥオーモは1386年に着工し、なんと約五百年の時を経て完成している。世界最大級のゴシック建築と呼ばれる壮大な「ドゥオーモ」の全長は158m。幅は93mで高さが108mもある。ドゥオーモの特徴である尖塔は135本あり、2245体の彫刻で飾られている。まさに圧巻だとか荘厳だと表現するのだろうが、あまりに規模が大きすぎて凄さが伝わってこない感覚に陥ってしまう。ドゥオーモに一歩足を踏み入れれば、ミラノの都市の喧騒から静寂の中に一瞬にして入ることができる。ステンドグラス越しに入る荘厳な光が、ドゥオーモ内の静寂を優しく包み込んでいる。「ミラノで一番神聖な空気が漂う空間」と誰かが言っていたがその通りだ。聖書の物語が描かれたステンドグラスやキリスト教の歴史を描いた油絵、彫刻など見所も満載であるが、ここは観光場所でもあるがやはり教会。神に祈りを捧げる場所として、人々の祈りを捧げる心がこの場所の神聖さを生み出しているのだろう。ドゥオーモは屋上に上ることができ、そこからミラノの街を一望することができる。下から見ると小さく見えた尖塔の上に立つ人物の彫刻も近くで見るとかなり大きい、屋上に上がったほうがこの建築物の大きさを実感できるのかもしれない。美しい彫刻の向こうに広がるミラノの街並みは白昼夢を見ているような幻想的な感覚をもたらしてくれる。

22_2


22_3ミラノの最先端 

ミラノの街をバスに乗って移動していると偶然再開発エリアを発見。歴史的建造物の多いミラノで、再開発ができる事に驚いたが、実はこのエリア、今注目のようだ。場所は地下鉄緑線(Linea 2)のガリバルディ駅周辺。ミラノ・エキスポ2015に向けての再開発らしい。ここに、Corso Como(コルソ・コモ)という新しい通りがあるのだが、モンテナポレオーネやスピーガ通りと並び称される今ミラノで一番オシャレな通り。火付け役になったのが「10 Corso Como(ディエチ コルソ コモ)」というお店。今やミラノのを代表するセレクトショップ。カフェ、書籍・CDコーナー、アートギャラリーも併設されており買わなくても存分に楽しむことができる。さて、この再開発Porta NuovaGai/ボルタ・ヌォーヴァ再開発計画にBosco Verticale(森が立てになっている)というビルの計画があり話題を呼んでいる。21階と23階建ての2棟のタワーマンションのバルコニーを森のようにしてしまう計画。完成パースを見るとアニメの世界だ。『植物による二酸化炭素の吸収と酸素の生産、茂った葉は室内を都会の粉塵、騒音、強風から護り、夏の強い日差しを遮って室内を涼しく保ち、冬には葉が減って柔らかな日差しを招き入れる。』というコンセプト。本当にできるのか?と思ってしまうが、着工はされており計画は進行中のようだ。完成すれば、イタリア、いや世界を代表する建築物となるだろう。

22_4
22_6ミラノの素敵な家

ミラノの中心「ドゥオーモ」からほど近い高級住宅街。6階建ての集合住宅のとある一部屋を見学させて頂いた。一部屋といっても広さが400㎡ほどあり(正確な広さは、わからないらしい)、日本で言えば大邸宅の部類である。「廊下だけで、4m×25mあるから100㎡。なので、大体の広さは其のぐらいではないか」とは家主の言葉である。 ミラノの集合住宅は、中庭があり、入り口に守衛さんのように管理人がいるのが特徴だ。外観は、趣があるというか、かなり年代の建物であることが伝わってくる。聞くと1900年代の建物らしい。100年以上前の建築物ということになる。1900年代の建物はパラッツォディポカと言われ、建築様式の美しさや天井高が高いこともあり人気が高い集合住宅らしい。またイタリアでは、2階が高貴なフロア「ピアノ・ノーヴィレ」と呼ばれ一番価値が高いフロアになる。日本の最上階に近い感覚だろうか?ピアノ・ノーヴィレのフロアは通常階より天井高が高く設計されていたりするそうだ。もちろん見学させて頂いた部屋もピアノ・ノーヴィレ、2階フロア。 部屋には、至る所に絵画や調度品が飾られておりました。イタリアの住まいは「家の中は、すべての置き場所が決められているのかと思うほど整えられ、汚れ一つないくらいに磨き上げられている。」などと言われるが、まさにそのとおりの住まい。調度品の殆どは、家主の趣味で集めているというより、代々受け継いでいるモノらしく、お値段などは不明。しかしながら、様々な家具や調度品は統一感を持ってコーディネートされており、全体として落ち着いた空間を演出している。 おかれている家具や調度品は使い込まれ、磨きこまれることで美しさを放っており、時を経て出てくる美しさを感じさせる。 広く華やかに飾っている玄関ホール。これもイタリア住宅の特徴の一つ。日本では考えられない広さをとるのだが、お客様を出迎え、コートを預かったり、見送る際の歓談の場所であり、さらには食前酒とおつまみで歓談したりする場としても用いられるそうだ。住宅は日本人にとって、あくまでプライベートな場所であるが、ホームパーティ好きなイタリア人にとっては「社交の場所」という考え方が根本にあるようだ。

22_5

 

関連記事

ページ上部へ戻る